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No.047

サラリーマン

97/08/22
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サラリーマンと云う呼び方は全く気に食わない。直訳すれば「給料男」とか給料人間になる。
英語にも a salaried man と云う言葉もあるが、a office workerとか、a white coller worker と云う方が順当である。

学校を出て大きな夢を持ち、有名企業を目指し就職する。
勿論、誰だってサラリーは生活の手段として、また豊かな生活のためにも多い方が良いに決まっている。
だが人間、夢が無ければ生きられるものではない。自分のため、会社のために一生懸命仕事に、勉強に努力し係長、課長、部長そして末は役員を夢見て異動に、昇進に一喜一憂する。日本の有力会社の社員であれば例外なく同じ思いで同じ道を歩く。

出世街道と云うものは、先がどうなっているか分からない竹梯子のようなものだ。
ゆらゆらと揺れ動いて不安定だし、途中が腐っているかも知れない。あるいは切れて無くなっているかも知れない。切れていれば終生そこにうずくまっているか、そこで落ちる運命にある。
事実、サラリーマンの究極の目標と云われる取締役に上りつく確率は極めて小さい。

先日、全国一斉の株主総会に当たって、nhk特集で「取締役」を取り上げていたが、ほとんどの取締役は「使用人兼役員」だから部長なり事業部長の延長線上にあり、会社のためにだけに働くと云う。
本来、役員は株主のために働くのが当然なのだが、日本の会社にはそんな概念は無い。出演した弁護士が「会社のために働く、期限2年間の臨時工だ」とコキ卸す。
「使用人兼」という立場は商法でいう「有限責任」だから、銀行の借金に自分の印鑑証明を出し、資産を申告して個人保証する訳でもない。
つまり何処まで行ってもサラリーマンなのだから攻めるには当たらないだろう。

問題なのは、こうした日本的サラリーマン社会の喜怒哀楽が、今までと同じように繰り返して安泰にあり、世代交代をして行けるのかにある。
不祥事の始末に追われ、ビックバーンの大変革を認識せず、同じ根っ子にしがみついていれば、夜が明けた時には現実の世界から取り残されている自分を見る。

最近、恐ろしい怪談話が、ささやかれている。
昨年一年の自殺者が478人、自殺に追い込まれるような脅迫が現実に身に迫っている人、やがては自分に降りかかるだろうと感じている人が82%。何の話かおわかりだろうか?

ごきぶり日記

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