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No.049

もう一つの粗大ゴミ

97/09/03
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女性は一生に何回も変貌しながら成長する。
はにかみと夢を見るような思春期から結婚して妻になり、母になるに従って次第に逞しい生活力をつけ、やがては恐ろしい程の自信とエネルギーを備えるようになる。
オバタリアンもこの現象の一端かも知れない。

それに引き換え男性は、純粋で幾つになっても夢と憧れを持ち続け、本質が変わることが無い。会社のため、家族のため自分の天職として給料を運び続ける。
男性が平行な一本の直線なら、女性は出発点は男性より下に居ても、右肩上がりの直線で力をつけるから、子育てが一段落するあたりで両者は交差し立場は逆転する。
もっとも最近は給料が銀行から奥さんに直行するから、誰が働いて、どこがお金を払って呉れているのか、幼い子供などは理解できなくなる。atm(自動出納機)がボタンを叩けば無尽蔵にお金を出して呉れると思ったとしても、目に見える現象はそれだけだから「お金はね、銀行の機械が呉れるんだよ」と理解しても何とも致し方が無い。

これでは父権が確保できる訳がない。
昔は給料を一手に握り、時には飲む、打つ、買うで女房子供が悲嘆に暮れる話があったというが、だからこそ大黒柱の重要さが認識されており、家庭にデンとした居場所があったのだろう。
バブル崩壊後、世の中は大きく変わり、リストラなどで終日、家にいる人も増えたらしい。最近の60歳などはまだ若いから定年退職でも同じかも知れない。

おおむね、かつての企業戦士は家事、炊事は苦手で中には皿も洗ったことが無いという人もいる。勢い、テレビの前でゴロゴロすることになる。
これは思ったより女房族の神経にはこたえるようで、昂じると精神的におかしくなる。
人呼んで「亭主在宅ノイローゼ症候群」である。
簡単に云えば早く処分したい「もう一つの粗大ゴミ」であり、悪くすると熟年離婚の始まりになるらしい。
そんなご夫婦は決して多くないと信じているが。

* * * <ゴキブリ後記>
後記文挿入、カマキリの雌は産卵を終えると、雄を頭から喰ってしまう。
雄はあえて抵抗するでも無く自然に喰われる。同じような話かな?

ごきぶり日記

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