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No.067

邪道ゴルフ(その2)

97/12/17
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アメリカのゴルフ場のティグランドに立つと日本とは全く違う、何とも広大な、おおらかな気分になります。
そんな気分で、のんびりとプレーをしていると管理人がカートを飛ばしてやってきて「この組は遅い!もっとスピードをあげろ!」と怒鳴ります。
ある時、どうにも当たらないので、歩きながらクラブを振っていたところ、またカートが突進して来ました。何事か悪いことをやったかと、思いきや、「そんなにクラブを振り回すと疲れてラウンド出来なくなるから止めなさい」
何とも面白いお国柄です。

フェアウェイのあちこちにリスの大きな穴が空いています。広大な土地に豊かに育ったリス達は丸々と太って体も大きく、動作も比較的緩慢です。
時々、「あのリスに当てる競争をしよう」と動物愛護協会の人に聞かれたら社会問題になりそうな不心得をやりました。
「当たった!」見るとリスが、ころっとひっくり返ったではありませんか。
これはまずい!と思っているうちに、やおら、むっくりと立ち上がりまた穴の中へ姿を消して行きましたが。

余談ですが、これと同じ様な話が日本でもありましたよ。最終のショートホールで、ティグランドとグリーンの間は大きな池だけ。170ヤードはきっちり飛ばさないとポシャンとなる嫌なホールでした。
ある時、やはり打ち損じて届かず、池へポシャン。ところがそのボールが池の中から大きく跳ねあがり、オンしたではありませんか!
 キャディさんがびっくりして「あっ!鯉に当たった! 本当ですよ。あそこに、ぶくぶくと泡を吹いているじゃないですかぁ、鯉が目をまわしていますよ!」
確かに池には何もない。水切りならいざ知らず、まっすぐに落ちたボールが跳ねる訳が無いからその通りだったのでしょう。

もう一つ。ある寒い朝のこと、その池には一面に氷が張りつめていました。
天の助けとばかり、氷を使うことを考えます。やや軽く打つと案の定ボールは滑るように氷の上を転がり、オンしました。メンバーは“何というゴルフだ”とあきれ返り未だに語りぐさになっています。乗れば良いでしょうにね。

アメリカの話に戻りましょう。ある日、日本から来た友人、先輩とゴルフをやったときのことです。スタートが遅かったのか、最終ホールを二つ残してとっぷりと日が暮れてしまったのです。照明設備などありません。でもみんな夢中になり、暗闇で最後までやり通しました。クラブハウスに帰って来ると係りの人がえらい剣幕で怒鳴っています。

「ゴルフというものは、お日様が山に掛かったらやめるもんだ。これだから日本人は困る!」----もっともですね。
でも、もし私たちがプルカートを借りて引っ張っていたなら、構わずクラブハウスを閉めて帰ってしまったでしょう。どこかにぶん投げて置けば良いのですから。電動カートなので、その人があとの整備をしなければならず、残業料も無いのに何でお前達に付き合わなければならないのか、と腹を立てていたのに違いありません。その後はお日様の居場所を気にする様になりましたが、「日本人はこれだから...」と言われてはいけませんね。

ことほど左様なので、堅いコンペは全然駄目で、親しい友人と酒を飲んだり、わいわいやるゴルフに徹しています。
まじめなゴルフファンに怒られそうですね。ところで、お前のハンディは幾つかって? そんな話はやめにしましょう。

ごきぶり日記

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