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No.068

社員との話から

97/12/26
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金融業界の不祥事から官界、政界まで芋蔓式に検察が洗い出しているね。
検察首脳は「誰を罪にしようとしているのではなく、このままでは日本が駄目になるという想いで----」と話している。

政党は政略に明け暮れ、議員は自分の既得権にしがみつき、集票のためなら国も売りかねないエゴを丸出しにする。国際社会がどんどん変化しているのに、ふるーい因習と構造が何一つ変わらないから問題が次から次へと起こる。
政府に当事者能力も求心力もないから右往左往する。昔の政党政治の末期はちょうど、こんな状態だったのかも知れないね。
こんな時にファッショやナショナリズムが頭を擡げる。

国民も未だ、痛みを感じていない。倒産した大企業の中年以上の人達は行きどころもなく、それはそれは大変な苦しみだろう。天下の大企業人のプライドも捨て切れず、給料が半分になる中小企業には、おいそれとは行けない。
でも、未だ大多数の人達にとって、これは人ごとであって、自分の身につまされることはない。子供の塾通いや、お稽古ごとを全部やめ、家計の緊縮財政をやろうとはしていない。もっともそんなことをすると益々景気が悪くなるだろうし、それに昔に戻れと言ったって、昔ってなんだか分からないだろう。
いまが普通の生活だと思っているのだから。バブルというものは単に経済の変動だけでなく、人間の心まで伸びきったゴム紐のようにしてしまった様だ。

最近は豪華客船の世界一周旅行(1500万円掛かるそうだ)が5年先まで予約で一杯だとか億ションの売れ行きが好調だとか、逆に変な現象が出ているそうだ。
個人資産、1200兆円が動いているのだろうか?
ある先輩が云っていた。「我々にはどん底から絶頂まで有った。だからもう一度どん底に戻ることが出来る。だが、その後の人はどん底って何なのか全く分からない。経験するようなことが無ければ良いが」とね。

世の中がどう変わるか分からないときは、頼りになるのは自分の能力だけだ。
だから私は、10年前から「会社のために働くな。自分のために働け」と云って来た。年功序列、終身雇用など必ずなくなる。その時、皆が生きる道は世の中に通用する技術力を磨き、個人で生きるしかないからだ。
先見性があったなどとは云うつもりは無いよ。欧米の競争社会がいずれ日本に持ち込まれることは、分かり切ったことだったのだから。

先行きは、国の年金は無く、医療費は法外に高く、消費税は15~20%になるだろう。これが欧米並みということだよ。

ごきぶり日記

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