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No.088

そこまで来た正夢

98/03/18
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3月の穏やかな春の陽ざしに誘われて、家内と連れ立ち街に散策にでる。
ビッグバーン以後、商店街に活気が戻ってきた事が実感として伝わってくる。
見慣れた街角に、新しい店が出来ている。さほど大きくはないが、おや?と思うような小綺麗な輸入品専門店を見つけた。

例によって、家内は“just looking”の気分で、すぐさま品定めに入り込む。
輸入専門店といっても高級品ばかりでは無く、各国の日用品まで気の利いた配置で楽しませる。商品の一つ一つには円はもとより、主要各国の通貨の値段が併記されている。家内が何かを見つけたらしい。とっさに今朝の為替レートを思い浮かべ、どの通貨を使った方が良いか考える。円高が進んでいるのでドルを買って払うのが得のようだ。

幸い、隣りにコンビニがある。飛び込んでドルを買う。
店のおやじさんが、「来て頂かなくても、お届けしますよ」と笑っている。
外貨宅急便の事である。帰り際に金券ショップを見つけた。各国の換算レートが書いてある。「しまった! こっちの方が得だったかな?」とみみっちい事を考える。

以前は何でもかんでも、銀行の窓口に行かなければならなかったのに、世の中も変わったものだ。
さて、あの銀行口座の預金残高はどのくらいあったかな?と電話を掛ける。
音声応答に従って、暗証番号を入れ、知りたい項目をたどる。音声応答でもファックスでも知ることが出来るようになっている。
「こんな事は15年ほど前、アメリカに住んでいるとき、やったっけ」と思い出す。まだ残高が大分残っている。それではなにがしかをカードに入れて置こうと思い立ち、インターネットから認証機関を経て、エレクトロニクスコマース(ec)にアクセスして、icカードに入れる。

勿論、この話は今、現在はフィクションである。だが、本当の話、来月から外為法が改正になると同時に、流通業界、大手金券ショップ、外国銀行などのニュービジネスが続々と登場するそうだ。それにしても日本の銀行はこの変化にどう対応するつもりなのか、よく見えない。銀行の頭越しのビジネスが激しく動き出す寸前なのに。

ごきぶり日記

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