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No.100

100編目の回想

98/07/27
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ホームページの開設と共に随筆「ゴキブリ日記」を書き始めたのが、確か一昨年の6月20日であった。早いものでそれから約2年があっという間に過ぎ去り、100編目を迎えてしまった。

カウンター数も5000をゆうに越えるほど多くの方に読んで頂いたようである。
この駄文に永くお付き合い頂いたことを深く感謝申し上げたい。

何故に人の嫌がるゴキブリなんだとよく聞かれる。
折りに触れてお話しているように、ひねくれたり、また偽悪的な態度で挑戦して居るわけでもなく、ただ単にやり切れない想いが擬人化したゴキブリを登場させたのに過ぎないと自分自信に言い聞かせている。あの四億年間種族を保存して生きながらえる逞しい生命力、敏捷さ、それに無神経さだけを頂けるなら、これからの世の中を苦労せずに生きられるかも知れない。

ご承知のように最近は憤懣に耐えない出来事ばかりで、どうにでもなれと無関心になるか、徹底的に批判を繰り返し憂えるかしかない。政治、経済もさることながらビジネスの世界も濁流のように押し寄せる激震、激変の中で足がすくんで動けないような日本の姿が浮かび上がりぞっとする。それもこれも、政・官・財・業に亘って自分の権益、権力、保身のために、これらを私物化しようとする保守派が日本では如何に根強いかと云う実体認識が、どうにもならない想いを助長する。だが、ゴキブリの姿を借りても一刀両断に切って捨てる論評が出来ないことに、今度は自分自身を攻める羽目に陥ってしまう。

そこで、どなたか見事な切れ味で助っ人をして頂けるのではないかと「私にも一言」欄を設けさせて貰ったものの未だに強力な助っ人は現れない。やはり自分が世のしがらみを振り切るように云いたいこと、書きたいことを殴り書く以外にないのかも知れない。
人間、思い詰めるのは体に良くない。それにゴキブリが世を憂うのは柄でもない。
本来、好きな文学の世界に触れたいと「東京ぶらり散歩」など、なけなしの右脳を使って書き出してもそれも思うように行かない。

一番面白かったのは、「tさんのぶらりヨーロッパ」(ゴキブリ日記9)だという人がいる。世知辛い世の中にいきり立つよりも、皮肉たっぷりに世の中の裏を見ながら、楽しく書けということらしい。だが、この話以来、話のネタに使われることを嫌ったらしく、この手の話は誰も聞かせて呉れなくなった。

人の目を気にせず、しがらみなど何処吹く風かと虚飾を払って自分の想いだけを書けたらどんなに幸せなことだろう。文章の巧拙は此処では関係ない、また売り物を書いている訳ではないともう一度思い返して、心の中を素直に書き続けたいと今、またも懲りずに書き続ける気になっている。

願わくば、ご挨拶など省いた本当の気持ちを叩き付ける仲間が現れて欲しい物である。
これからも目標の定まらない駄文に終わるかも知れない。もし、それでも宜しかったら続けてお付き合い頂きたいものと願っている。

ごきぶり日記

投稿「私にも一言」

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