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No.314

生き残るためのキーワード

03/02/28
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このデフレと先行き不安で物を作っても売れない、売っても利益が出ない。
過去の過大な設備が有り余り、ついでに人も余っている。
バブル時代“熊手で人をかき集めた”大企業ほど、その始末に苦しんでいる。

それぞれの事業体が調子に乗って作った、星の数ほどある子会社の整理が当面の大きな課題になっているようである。作ったそもそもの動機がはっきりしないから、単純に合併して力を発揮するような統合は極めて難しい。
だから、例えば「設計」と言うような共通項のキーワードで強引に統合するようである。

技術の世界は専門分野、得意技などいろいろであり、素人がキーワードだけが似ていると言って、くっつけるのはいささか強引である。
あるいは併合して置いて大きな図体になったものを、更に削ってスリムにしようということかも知れない。

まぁ、思い切った解体、再編など出来ないだろうからこんなところかとも思う。何を考えても作っても駄目なら、それこそ日本沈没で、日本中が一蓮托生なのだが、よく見るとあながちそうでもなさそうである。
生き残るためのキーワードは、「差別化」であり、それに向かって必死に努力している会社も多い。

ある中小企業が、「お宅の会社は何が出来ますか?」と聞かれた。営業マンは得意げに「うちの会社は何でも出来ますよ」と答えたという。
そのお客は以後、全く付き合ってくれなくなってしまった。つまり、「何でも出来ます」は「何にも出来ない」の裏返しであって、光る技術、つまり独自の得意技を何にも持っていないと思われたのである。

大手の経営責任者がある時こんなことを言っていた。
「下請けの社長さんが、何かありませんか?と言ってくる時があるので、そんな時、私は「うちの会社は“何か”という物を売っていません。」 と答えるのですよ」と言うという。似たような話である。

やはり中小でも「光る会社」はキーワードを持っている。キーワードの基本的な技術が優れていれば、そこからの応用は無限に広がる。
具体名で引き合いに出すのが適当かどうかは判らないが、例のマブチモーター(株)のキーワードは「廻す」かも知れない。

小さく、静かに、早く、自由に操れて、と追いつめて行くと無限の可能性が生まれるのかも知れない。いま、まさに戦国時代。裏の裏の、そのまた裏をかく戦略と知略の戦いが繰り広げられる。キーワードの無い統合は軍師の居ない烏合の衆になってしまわないだろうか(失礼!)

ごきぶり日記

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