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No.320

たかが水道の蛇口だが

03/04/30
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最近の水道の蛇口はひねるのではなく、前に倒す、持ち上げる、廻すの一つの軸上の回転になっている。我が家にも水道の蛇口が一階、二階それぞれ2ヶ所、つまり台所と洗面の計4ヶ所に付いている。
ところがこれが前に倒す、あるいは持ち上げるの動作で水の、あるいはお湯の出るもの、止まるものといろいろである。まさに取り付けた時の職人の趣味ではあるまいかと思うほど、あっち向きこっち向きである。
人間というものは一つの習性があり、水を出すとき前に倒すのか、上に上げるのかまちまちではその場所毎に狼狽える。

止めるつもりが勢いよく放流して、大飛沫を上げてしまうからである。
取っ手の下は一本の軸だけなのだから、付け方を反対にすればよいのだろうにと腹を立てる。
似たような思いを何処かでしたなと思ったが、どうやら高速道路の分岐合流だったように思う。特に首都高は迷路のようだから厄介に感じる。右から分かれたと思うと次は左と、その都度車線を変えて置かないと混雑する時はひやりとする。

恐らく毎日通っている人にとっては何ということはないのだろうが、たまに乗る人間にとっては事前準備と学習が必要である。自分の走っている道路に相手が合流して来るのか、こっちが合流する方なのかよく判らず、その場、その場で何となく凌ぐ。土地の余裕のない日本では無理なことなのだろうが、方向音痴にとってはせめて分岐くらいは左からと決めて欲しいものである。

何も首都高に限らない。国道20号線なども時々分岐路に入り込み、また戻って来る動作を繰り返している。車先進国のアメリカではそんな思いをしたことが無かったのだが・・・。
たかが水道の蛇口、間違ったら反対に動かせば良いではないかと言われそうだが、日常生活のルールに規則性が無いと言うことは何とも気分が悪いものである。

後日、これを水回りの会社にぶつけて文句を言った。答えは「阪神大震災以後は統一されています」とのこと。
何でも、押し下げると出る機能では震災で建物が倒壊した時に水が出っぱなしになるから困る。だから押し下げると止まる(つまり、持ち上げた時に出る)ことに統一されたという。

万一の場合は水が出た方が火災防止上好ましいのではないかと、あまのじゃくを並べたが、人間の社会とは、ことほど左様に矛盾が満ち溢れているものである。

ごきぶり日記

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