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No.336

リストラは水面下で

04/03/01
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企業によってはリストラが一段落したという話もある。
リストラ、即首切りによって経営が息を吹き返しているらしい。ところが業績が改善されても首切りはやめないという。

はっきり言わせて貰うならば「味を占めた」ということではないだろうか。
「味を占(し)める=一度うまくいった、そのよさが忘(わす)れられないで、またやりたくなること」
とある。

首切りをやれば人が減る、組織の機能が落ちる、問題が起こる、と考えるのが普通だと思うのだが、そうではないらしい。なんだか減らせば減らすほど利益が出るということは、全く不要な人間が如何に多いか、ということになる。

よく、仙台のタクシーに乗ると運転手さんと巷の話題になる。先日もリストラ=首切りという話になった。「企業が勝手に採用して置いて、状況が変わったとかで首切りするなんて許せませんよ」と興奮して話す。
「一番手っ取り早いのがタクシーの運転手、だからリストラされた失業者は、我も我もなんですよ。政治は失業対策とでも考えているのか、タクシーの台数を規制しない。だから街中タクシーだらけですよ」。

そんな話をしているそばにバスが割り込んできた。まさに「そこ退け!」と言っているように、大きな図体を数センチのところまで寄せて威圧する。
「あまりにタクシーの台数が多いので、市バスの運転手が嫌がらせをするんですよ。相手は大きいし、それに公共交通機関という意識が強いですからねぇ」と嘆く。

仙台の車はマナーが悪い。タクシーはそれに輪を掛けて悪いと同業を批判している。あれが一般の乗用車ならバスの運転手も嫌がらせはしないのかも知れない。
話が脱線したが、首切りはことほど左様に衰えたわけではなく、水面下に潜ったということらしい。見ていると少数精鋭という選別ではなく、高学歴で高給者が狙われているようである。

国立大学、あるいは大学院卒の団塊の世代が特にターゲットになっている。
この人たちは即戦力として、学業成績のトップから何番目という輝かしいキャリアの持ち主であった。だが、バブルの売上至上主義、規模最優先の経営の中で、自分の目標を失い、同時に持てる能力も錆びて行ったのだろう。

そう言えば、一部の大手企業の技術力、意欲あるいはチャレンジ精神は見るも無惨なほど衰退していると感じることがある。リストラされる優秀な技術者も歳を取った。だが、こうした人たちが技術者として復活することは本当に難しいのだろうか。

ごきぶり日記

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