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No.337

個人投資は花盛り

04/06/01
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動きの早い株式市場の中で、いささか旧聞で恐縮だが、3月13日の日経新聞マーケット総合欄に「・・中入り後はさっぱりだが、十両はまずまずで、幕下は大賑わい」と今の株式市場を揶揄った記事が出ていた。

大相撲にたとえた「中入り後」とはさしずめ東証一部の大手主力株だと思うが、どの辺を十両と呼ぶのかは若干、差し障りがある。
幕下とはジャスダック、マザーズ、ヘラクレスなどの新興上場企業かも知れない。さらに「再生関連企業は買われる」というサブタイトルがついている。

再生関連企業、つまり出直し中のダメ企業群とでも言うつもりだろうか。
確かに膨大な有利子負債を抱えて、改革がままならない、株価も低い、かっての大手企業がある。
株価は100円前後でウロウロしていた。ここへ来て、そんな会社の株価が騰がって来たことは確かである。担ぎ手は個人投資家という。

今や老若男女を問わない“猫も杓子も”個人投資家の時代らしく、株の掲示板も姦しい。これを含めて「幕下は大賑わい」と皮肉ったらしい。
株は博打(バクチ)だから、当たらなければすってんてんに身ぐるみ剥がれるかも知れない。だが、競馬、競輪のように当たらなければその場で紙屑になるのではなく、会社が倒産しないかぎり、ある程度の価値は残っている。

ましてや売らなければいわゆる含み損で、実質的にお金がドブに捨てられたわけではない。「また戻って来るよ」というのはロングホルダーでそれも確かである。
ある人が「その通り。でも生きていればのことだがね」と言っていた。
つまり何十年先のことかも知れないのだ。バクチである以上、お金に血眼になる。

今でこそ「インサイダー取引」とか「風説の流布」が厳しく規制されているが、それでも株価操作などのいわゆる“仕掛け”は横行する。株の掲示板がおもしろいことは前にも書いたが、なけなしの財産をつぎ込んで祈るような書き込み、儲かったと喜ぶもの、ここまではかわいいものだが、噂を広めて誘導しようとする書き込みも多い。

株は個人責任とは鉄則だが、アナリストの意見や証券会社の営業マン、掲示板の情報などに釣られて買ってしまう例が意外に多い。
昔からの株の格言や手法は多いが、バクチである以上、感とタイミング、思い切りの良さが勝負を決めるのかも知れない。

買った株が思ったより上がるともっと騰がるのではないかと欲をかく。「半分は儲けさせて貰った。あとの半分は誰かが儲けてくれ」という心が必要だという話も聞いた。10%だけ上がったら必ず売るという哲学を持っている人もいる。
50万円も元手で数日間で5万円の利益、それ以上何を求めるかということだが、案外これが正解なのかも知れない。人間の欲は底知れないものだからである。

ごきぶり日記

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