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No.351

設備に投資する金が無い

12/10/10
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日経新聞によれば中国への投資が世界ベースでゼロに近く、日本だけが50%あった投資額が10%程度と激減しているとある。
中国だけでなく日本国内の設備投資もがた落ちである。
金が無くて設備投資を控えるのが全体の傾向ならメーカーの景気は良い筈がなく、株価も下落も横這いか、ちまちまと上がったり下がったりである。

庶民の株保有というものは一杯飲む資金源とよく聞いた。確かに10から20銘柄を持ち、13週線が26週線をを横切って上昇するとゴールデンクロスとしてして売り抜く準備をする。そこで数万円の利益を得れば週末に飲むには充分な資金である。
だがこのところ久しくこうした恩恵に浴さない。世界の景気が最悪で株価が動かないなら当然のことかも知れない。

だが、先が見えない。
ヨーロッパ不況は出口がないと言われる。世界銀行が中国の経済見通しを引き下げたという。
中古住宅が売れ始めた。当然使い捨ての時代で無くなたのだから驚に当たらない。当社の世界でいうならLSI(大規模集積回路)のこと。片っ端から生産中止になる。世に言う「ディスコン」である。

LSIというものはまさに設備産業である。前工程、後工程の設計もさることながらデザインルールの高密度化によってシリコンウエハ上で取れるLSIの数が画期的に変わる。同時にその歩留まりがコストに大きな影響を与える。
そして数百万個作ると100円/個を割る例も出るらしい。

こうして作られたLSIにも寿命が来る。
その前に生産規模の減少である。当然前述の生産の減少は生産設備の保守に直接影響する。
つまりLSIの生産も高度な技術に支えられているが生産設備も同様であり、そのコストも大きいと思わなければならない。

当然のことに生産数が減れば設備の更新にも金を掛けられない。だから容赦無く生産を打ち切る。勿論、デバイスメーカーは予備品の購入に時限を設け、生産者に便宜を払う気持ちを見せる。
だが、このLSIを用い装置を提供した生産者はエンドユーザーが以後、どのくらい使ってくれるのか読むことが出来ない。ニーズの終わりなど読み切れるものではない。ここでも容赦ない “ぶった切り”が起こる。
結局、困るのはエンドユーザーとなる

当社ではコア部分にFPGAを提供している。
だかFPGAがLSIをそのまま代替すると勘違いして期待を裏切られる客も多いが、それだけ時代が推移しているせいかと考える。
LSIの集積度はデザインルールなどで大きく違うので一概に言えないが、判りにくいので開発費の価格差で数百倍あるいはそれ以上と説明するようにしている。
例を挙げるとFPGAが数百何円と仮定するとLSIは5~10億円となるとした説明例である。。

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